地域子育て支援にはこんなにも事例があります!!
地域 の 子育て 支援拠点事業とは?!
子ども・子育て支援法59条に基づいて、市町村が行う13の事業のうちの1つです。
地域コミュニティがなくなり、子育て中のママが孤独感や負担感を抱え込んでいる状況に対応するため、地域の子育て中のママと子ども達の交流を促したり、育児相談を行なったりする事業です。
背景には、3歳児未満の8割程度が家庭で子育てをしていること、核家族化や地域のつながりが薄くなってきたこと、パパの子育て参加が少ないこと、こどもの数が減っていることがあります。
ワンオペ育児のように一人きりの密室育児も珍しくなくなり、子育てへの不安感や負担感が増大しています。
地域とのつながりが薄くなったため、子どもはたくさんの大人や子ども同士で接する機会が減ってきています。
このような課題を解消するために、子育て中の親子が気軽に集まって交流し、子育ての不安や悩みを相談できる場として、地域子育て支援拠点が設置されました。
地域子育て支援拠点は、子ども子育て支援センターをメインに、他の公共施設や保育所、児童館など地域の身近な場所で、ママと乳幼児との交流や育児相談・育児情報の提供を行なう場所です。
NPOなど多様な主体が参加して地域を支え合い、子育てママ同士でも支え合い、地域の子育て力アップを目指します。
地域子育て支援センターについて
地域子育て支援センターは、子育て中の親子が気軽に来られて、親子ともども他の人と遊べて、子育ての悩みを相談でき、子育て中のサークルや保育の情報も得られる、地域で子どもを支える拠点です。
事業内容は、以下の通りです。
交流の場の提供・交流促進
施設内で子どもが遊べるフリースペースがあり、子育てサークルやボランティアの育成支援なども行っています。
子どもと一緒に参加できるピラティスやベビーヨガ、マッサージといった企画もあります。
有料な場合でも500円程度です。
子育てに関する相談・援助
十分な知識・経験のある専門の相談員が施設内の交流スペースで随時相談に乗ってくれます。
電話や家庭訪問等での相談もあるようです。
地域の子育て関連情報提供
保育園や幼稚園、保育ママなどといった地域保育の活動を把握して、情報提供や紹介を行います。
子育て関連施設や役所との連携も行います。
子育て・子育て支援に関する講習等
離乳食の作り方や、子どもの遊びや発達、健康に関する講座を行います。
また、子育て支援センターだけではなく、各保育園や幼稚園、認定こども園と言った施設が平日の数時間、室内や園庭を開放する、子育て支援ルームと言った取り組みもあります。
こちらでも保育相談が出来ます。
事前申し込みが必要な場合もあるようなので、開催している園にお問い合わせください。
地域子育て支援の事例について
各地で色々な取り組みが行われています。
石川県七尾市
病後児保育を含む派遣型保育サービス
市に登録されている子育て経験者である保育ママが、子どもを預かる派遣型保育サービスを実施しています。
産後の母親や新生児の世話、病気の回復期にある子どもの一時預かり、保護者の病気や冠婚葬祭の時の子どもの一時預かりが行なわれています。
千葉県千葉市/静岡県湖西市/商店街振興組合
幼稚園や小学校の空き教室を利用した学童保育の設置
指導員と遊びながら過ごせる子どもルームなどを私立幼稚園や小学校の空き教室を活用することで、経費節減をはかっています。
このような取り組みは商店街振興組合でも空き店舗を利用した学童保育があり、商店街の活性化をも担っています。
東京都府中市/静岡県掛川市
障害のある子どもたちの学童保育
東京都府中市では「障害のある子を育てる親の会」の発足により、通常小学3年生までの学童保育利用が4年生までに延長されました。
静岡県掛川市では、小中高生が利用できます。
家族の負担だけではなく、孤立しがちな障害児の交流促進も目指されています。
神奈川県相模原市
ふれあい親子サロン
公民館や子どもセンターを利用して、市内23か所で月1回開催されます。
保健師、栄養士、保育士、子どもセンター職員、主任児童委員、健康づくり運動普及員などの母子保健や地域に関わる多様な人々が参加しています。
サロンでは手遊びやリトミックを楽しめ、希望者には育児情報の提供や身体測定、育児相談、遊びの紹介なども行われます。
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東京都江東区
子育て支援センターによる親子の居場所や出会いの場づくり
東京都江東区にある「みずべ」は子育て中の親が集まり、子ども同士を遊ばせながら、親同士が自由に相談や意見交換ができる「つどいの場」作りに取り組んでいます。
茶道を楽しむ会では、参加者を2グループに分け、1グループが子どもたちの保育をする相互保育の試みが行われています。
これには、自分の子ども以外の他の子ども達に触れることで、子どもは一人ひとりちがうものであることを具体的に感じたり経験したりする機会を作ること、自分の子どもだけではなく、子育ての最中にお互いに助け合い、他人の子どもの面倒をみることに慣れるようになること、といった狙いがあります。
NPOによる屋外遊び場での活動
国分寺冒険遊びの会
公園にNPOスタッフが出向き、児童の遊び相手となったり、ママなどの話し相手となったりします。一か所の公演にスタッフ4名のチームが月2回ずつ出向いています。
スタッフの中には助産師などもおり、立ち話の中で、子どもの不調やママの体調などに関する相談を受けています。
24時間子育て相談ホットライン
兵庫県伊丹市では、電話による24時間・年中無休の子育て相談ホットラインが開設されています。相談への対応は、保育士、看護師などです。緊急時であっても県子どもセンターや警察署などとの連携もしているため、問題の早期解決を図る体制が整えられています。
子ども家庭支援センターが児童館などで実施する出張相談
東京都東大和市では、支援センターに相談に来にくい人がより身近な場所で気軽に相談に来てもらえるために、子ども家庭支援センターの専門相談員らが児童館や集会所に出向いて、子育ての悩みや問題の相談に応じる「かるがも相談室」があります。
集まったママたちが自己紹介などをしながら日頃の悩みなどをお互いに打ち明け、相談員がアドバイスをする形をとっています。
ママたちが話している間の子どもはボランティアが遊ばせてくれます。
24時間保育園
新潟県上越市/神奈川県横浜市
保護者が病気や介護などで、緊急または一時的に保育することが出来ない生後8週間から小学校就学前までの乳幼児を24時間みてくれます。
「いつでも、誰でも、困った時に安心して預けられる保育園」として市民に浸透しています。
子育てガイド/子育て支援のホームページ
鹿児島県鹿児島市では、妊娠から6歳頃までの子どもの心とからだの発達や相談窓口、パパの育児参加のための抱っこのやり方などをイラスト入りで説明している「かごしま市子育てガイド」を配布しています。
熊本県大津市では、ママのキャリアアップや自己実現支援のためのホームページがあります。
東京都三鷹市では子育て情報が満載のホームページが作成されています。
他、子育てサークルガイドや子育て援助コーディネータ養成など、さまざまな取り組みが市町村主体で行われています。
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参考URL
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/seisaku/syousika/030819/8a1.html