子育て家庭の貯金額の平均に関心はありませんか?!(貯金を始める時期、賢い貯金術もご紹介!)
子育て家庭の貯金額の平均はどのくらいなのでしょう?!
2016年度の家計調査報告(貯蓄・負債編)速報によると、平均貯蓄現在高は1820万円で、前年度より15万円、0.8%の増加となりました。
平均値を下回る世帯が67.7%と約2/3を占めています。中央値は1064万円と前年比10万円増でした。
貯金0の世帯を含めた中央値は996万円だそうです。
勤労者世帯だけに限れば、平均値は1299万円、中央値は734万円、貯蓄0世帯を含めた中央値は690万円です。
ここで言う貯蓄現在高というのは、貯金額のことですが、給与振込や光熱費の引き落としがある生活費の口座は含まれません。
定期預金など運用や将来に備えて蓄えている預貯金口座、学資保険などの各種保険、株や債券などの有価証券、金貯蓄口座などを含んだ金融資産保有額のことです。
不動産などの資産は含まれません。
貯蓄を多く持っている人が平均値を大きく引き上げるため、平均額は参考になりません。
例えば、100人の内99人が0円で1人のみ10億円持っていたとします。すると平均は1000万円です。
一方、中央値というのは、結果を低い順に並べた時の真ん中にあたる数値です。先ほどの例で考えると50番目にあたる0円が中央値となります。
総務省が行っている「家計の金融行動に関する世論調査」(二人以上世帯調査)というのが元になるデータなのですが、こちらでの全世帯の平均金額は1078万円、中央値は400万円です。
同じ調査で「金融資産あり」と回答をした世帯の平均金額は1615万円、中央値は950万円です。公表金額は、「金融資産があり」との数値と近い額だということが分かります。
そもそも公表される数値は、年間収入五分位階級の平均値です。
年間収入五分位階級とは、年間の現金収入を低い方から順番に並べそれを調整集計世帯数の上で5等分してグループ分けしたデータです。
それぞれのグループの平均値から全体の平均値を出します。
貯金額では、1人でも高額を持っている人がいると平均値が上がってしまいますから、多くの人の持っている額よりも高額となってしまう訳です。
調査報告書の表には、貯金0の人を含めた中央値というのが参考として記載されています。これは、通常の中央値には貯金0の人は含まれていないということです。
更に、金融資産を保有していない人は30.9%いますが、この方々は最初から計算に含まれていないようです。
つまり、良く言われる平均貯金額とは、貯金を持っている人達だけの平均額なのです。
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「家計の金融行動に関する世論調査」(二人以上世帯調査)では、年収別、持ち家別、世帯類型別、就業者別、市郡規模別、地域別と細かく類型別に算出されています。その中の世帯類型別には「世帯主夫婦と子のみ」があります。これが子育て家庭にあたります。
子育て家庭の全体の貯金額は、968万円で中央値は400万円です。「金融資産あり」だけに限りますと、平均金額が1394万円で中央値は800万円です。金融資産を保有していないのは、28.3%と平均より低い値です。
60歳代が平均額を引き上げていると言われますので、参考までに年代別で表にしてみました。
年代 | 金融資産あり | 全体(金融資産なしを含む) | ||
平均額 | 中央値 | 平均額 | 中央値 | |
20歳 | 385 | 215 | 184 | 0 |
30歳 | 612 | 410 | 395 | 167 |
40歳 | 939 | 602 | 588 | 200 |
50歳 | 1,650 | 1,074 | 1,128 | 500 |
60歳 | 2,202 | 1,500 | 1,509 | 650 |
70歳以上 | 1,963 | 1,110 | 1,379 | 514 |
政府機関は、調査結果や資料をホームページなどで公表しています。
実感とかけ離れているように感じたら、元データを確認してみると面白い発見があるかもしれません。
子育て家庭が貯金を始めるベストな時期とは?!
子どもが生まれるまでは世帯収入の25~30%を貯金出来ると理想的です。
夫婦二人共働きの世帯は多いでしょう。
どちらか一方の給与を貯蓄に回し、片方の給与だけで生活すると年収分貯まることになります。
子どもが出来たら、小学校低学年までがチャンスです。
この頃までは子どもにかかる出費は低いのですが、小学校高学年ともなると食事も大人と同じとなり、塾や習い事も増えていきます。
高校・大学となると年収の4割近くが教育費に費やされると言われます。
小学校から大学まで全て公立だと700万円程度、全て私立だと2000万円程度かかると言われています。
大学ともなると、公立に行ける子どもは少なく、下宿ともなると更に出費が増えます。
選択科目により授業料も変わります。
文系、理系、家政・芸術・体育・保健科、理系、医歯系の順に高額となります。
大学入学に備えた貯蓄は必要です。
子ども名義の教育費用口座を作っておくと家計管理がしやすいでしょう。
【知らなきゃ損!】子育て家庭の賢い貯金術をご紹介!!
お金を貯めるにはどうするか、それはお金を貯める習慣をつけることです。
あくせくと貯めるのではなく自然と貯まっていくように生活しましょう。
そうは言ってもなかなか貯金が出来ない、そんな方もいると思います。
それは、「現状維持バイアス」というものがかかっているからです。
何かをやろうと決めてもついつい先延ばしにして、結果的にやらなかったことはありませんか?
人は現状を変えたくないのです。
それが現状維持バイアスです。
ではどうすれば良いか、とにかくやり始めれば良いのです。やる気をだす一番の方法は、取り敢えずやることです。
最初に取り組むのは、意識改革です。
とはいってもそんな大げさなことではありません。
収入-生活費=貯金という考え方を変えるのです。
収入-貯金=生活費と考えましょう。
貯金額の目安としては、収入の1割程度にしましょう。
ちなみに平均貯蓄率は収入の9%ですので、1割というとそれよりちょっと多めですね。
おおよその貯金額が決まったら、生活用とは別の口座を作ります。貯金口座です。
金利の高いネット銀行がおすすめです。
自動積立貯金を始められたらもっと楽ちんに貯められます。
少額でも貯金行動を起こせば、貯蓄体質になる第一歩です。
貯金の目的別に口座を作るのも良いでしょう。
貯蓄用の口座を作ったら、貯金目標額を決めましょう。
最終的な目標額だけではなく、途中途中で小さめの目標額も設定して、小目標達成のご褒美を作ってみてはいかがでしょう。
最終目標額を100万円としたなら、10万円を小目標にするとか、予算に合わせた目標設定を行ないましょう。
生活費は1週間単位で分けて考えましょう。
まずは、収入から固定費を引きます。
固定費は住宅費、光熱費、通信費、保険料など毎月支払うものです。
出来れば更に収入の1割ほどを予備費として引きます。
この予備費は緊急用のお金と考えます。
そこから残った金額を4.2で割ると1週間分の生活費となります。
1週間をその範囲で生活出来るよう、頑張りましょう。
冠婚葬祭などは予備費から出します。予備費がある程度貯まったら少し大きな買い物も出来ますね。
ボーナスはもらえる金額が明確ではなく変動があるので、家計のあてにはしないようにしましょう。貰えたら貯蓄に回すと考えておくのが無難です。
手数料のかからない銀行を選び、お金を少額ずつ引き出すと通帳などが家計簿代わりとなります。
1週間分まとめるのではなく、使う都度引き落とします。
手持ちの金額が少ししかないと、衝動買いが出来なくなります。
大きな道も一歩からです。まずは行動してみませんか。
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