鯉のぼりはいつからいつまで揚げるのか?!(鯉のぼりの起源、ベランダ用鯉のぼりもご紹介!!)
2018/04/20
投稿者:M.T
鯉のぼりの起源について
まず「武者絵のぼり(節句幟/せっくのぼり)」が、江戸時代の初期に誕生しました。
武家の旗指物(はたさしもの)に絵を描き、端午節句に飾る幟旗(のぼりばた)のことを絵のぼりといいます。
旗指物(はたさしもの)とは、武士の軍旗のことをいいます。
これが江戸時代になって絵のぼりに変化しました。
絵幟(えのぼり)は、江戸時代を通して絵師が腕を競い、盛んに飾られました。
戦国時代が終わると、先祖伝来の武具はお祝いの儀式に用いるようになり、男の子の端午節句では、虫干しも兼ねて武具を屋外に飾りました。
旗指物(はたさしもの)には、絵師による男児成長祈願の美しい絵が描かれ、神へ男児誕生を知らせるとともに、往来の人々を楽しませました。
これが節句幟(武者絵のぼり)のはじまりです。
鯉のぼりは、江戸時代の中期に町人によって生み出されました。
絵のぼりに「鯉の滝のぼり(登竜門/とうりゅうもん)」という定番図柄がありますが、それを立体におこし、絵のぼりの小さな付属品としたのが、鯉のぼりの始まりです。
鯉の滝登りとは、登竜門などで知られる中国の言い伝えで、「鯉が滝を登り、龍門を超え、龍になり天へ昇った」と言われることから、鯉は立身出世のシンボルとされました。
江戸時代は将軍家に男の子が生まれると、幟をあげていました。
これが武家に広まり、やがて庶民も真似をするようになりました。
立身出世の「鯉」と組み合わせることを思いつき、もともと小さかったもの大型になり発展しました。
当時は栄養失調や疫病の影響から、乳幼児の死亡率が非常に高く、「7歳までは神のうち」と考えられており、いつ神様の元にかえってもおかしくないとされていました。
しかし、明治初期までは武家社会の名残りもあった、外飾りの主流は絵のぼりでした。明治初期まで鯉のぼりは真鯉一匹でしたが、明治後期になると緋鯉などが追加され、戦後に現在のカラフルな姿となりました。
こいのぼりは漢字で「鯉幟」と書きます。
「幟(のぼり)」は細長い旗のことです。
つまり鯉のぼりは「鯉の形をした幟」を意味し、漢字にその成り立ちが表現されています。中国の鯉の滝登りの伝説と、日本の江戸時代の風習からきています。
鯉のぼりはいつからいつまで揚げるのか?!
こどもの日が近づいてくると、鯉のぼりを出す時期を迷うパパママは多くいらっしゃるのではないでしょうか?
実は鯉のぼりを掲げ始める日について、厳格な決まりはありません。
地域差もあるため、何月何日に鯉のぼりを掲げましょうとは言われていないのです。
お彼岸(3月17日〜23日)を過ぎてからすぐに出すという地域もあれば、こどもの日ギリギリの5月に入ってから掲げるという地域もあるようです。
一般家庭ですとだいたいの家庭が4月上旬から掲げはじめます。
春のお彼岸(春分の日)が過ぎれば飾っても良いでしょう。
4月中旬を過ぎる頃にはかなり掲げられています。
年によって日にちは変わってきますが、5月5日の1ヶ月前である4月5日を過ぎた大安の日の飾るという家庭も多いようです。
大安は「大いに安し」という意味があり、何事においても成功するといわれている、とても良い日のことです。
こだわり過ぎる必要はありませんが、ひとつの目安にしておきましょう。ちなみに2018年4月の大安は、7日・13日・18日・24日・30日です。
お祝い事なので、晴天で鯉が気持ち良く泳げそうな日を選んであげると良いでしょう。
鯉のぼりの片付けをする時期は、端午の節句が終わった、5月の中旬頃までが目安です。
もちろん、5月5日が終わった直後に片付けても大丈夫です。
旧暦の端午の節句は約1ヶ月遅れになるため、6月上旬まで鯉のぼりを飾っている家庭もあります。地域によっては、ほとんどの家庭で旧暦の5月5日まで飾るというケースもあります。
片付ける日にちは、天気が良くて乾燥している日を選び、劣化を防ぐためにも汚れをよく落として十分に乾かすようにしましょう。
鯉のぼりの歌詞の意味について
童謡「こいのぼり」の歌詞を全て知っていますか?
1番
やねより たかい こいのぼり
おおきい まごいは おとうさん
ちいさい ひごいは こどもたち
おもしろそうに およいでる
童謡「こいのぼり」は昭和六年(1931年)に刊行された「エホンショウカハルノマキ」で初めて世に出ました。作詞者は近藤宮子さん、作曲者は不詳です。
作詞者の近藤宮子さんは「こいのぼり」のほかに「チューリップ」「オウマ」など10編を作詞しています。
「こいのぼり」の歌詞は、黒の真鯉を父親、小さい緋鯉を子供と見立て、「男の子(と父親)が健康に過ごせるようにという願いを込められたこいのぼりが、空を楽しそうに泳いでいますよ」という風景がストレートに表現されています。
端午の節句が男の子を祝う行事であり、発表された当時は、父親が一家の大黒柱という考えが強かったため、母親が歌詞に登場しないと考えられています。
近藤宮子さんによって作詞されたのは1番までで、それ以降の歌詞は時代とともに付け加えられたとされています。
付け加えられた歌詞はいずれも作詞者が不明のようです。
2番の歌詞は、お母さんが登場するものと、登場しないものの2種類が存在しています。お母さんが登場する2番の歌詞は、昭和57年の教科書「しょうがくせいのおんがく1」に掲載されたとされています。
2番(お母さんが登場しないバージョン)
みどりの かぜに さそわれて
ひらひら はためく ふきながし
くるくる まわる かざぐるま
おもしろそうに およいでる
2番(お母さんが登場するバージョン)
やねより たかい こいのぼり
おおきい ひごいは おかあさん
ちいさい まごいは こどもたち
おもしろそうに およいでる
3番は比較的最近、新たに付け加えられたとされています。
3番
5がつの かぜに こいのぼり
めだまを ピカピカ ひからせて
おびれを くるくる おどらせて
あかるい そらを およいでる
おしゃれなベランダ用鯉のぼりについて
こいのぼりは装飾・色付けの細かさ・サイズ・生地の質などで値段が異なります。
安いものだと3000円からありますが、高いものは100万円もします。
ベランダ用のこいのぼりだと1万円〜10万円程度のものがあります。
1万円以下のリーズナブルなおしゃれこいのぼり
フランスの女性2人組ユニットがデザインしたデザインが新しいこいのぼりです。
オーガニックコットン100%でできているので汚れたら洗うことができる手軽さが人気です。
カラーやサイズも豊富なので選ぶのが楽しいですし、晴れの日はベランダで泳がせて、天気の悪い日は室内でインテリアとしても活躍してもらうことができますよ。
コスパ最強!3万円台のこいのぼり
鯉のぼり 宝龍 1.5m ベランダ用鯉のぼり 家紋入れ・名前入れ可能吹流し
ベランダ用に作られているので、生地も丈夫ですし、遠目で見てもかっこいいデザインのこちらは家紋・名前を入れることができます。
セット内容も文句無しなので、届いたらすぐ設置できるのがポイントです。デザインもしっかりしていて、ウロコには金箔も施されています。
ベランダでも本格こいのぼり派にはこれ!
職人が手書き手法により染め上げた本格的なこいのぼりです。
ベランダに飾っていても目立つこと間違い無しなので、子供がとても喜びそうです。
もちろん家紋・花個紋・名前入れが可能ですし、入れ方の種類も選ぶことができるので是非オリジナルの方法で入れたいですね。
参考サイト
http://www.musyae.com/originkoinobori.html
http://nazenani-komichi.net/2096.html