急増する子育てを保育園任せにする家庭の実態とは?!(上手な子育ての考え方もご紹介!!)
保育園に関する悩みにはどんなものがあるのか?!
保育園に関する悩みの第1位は、保育園に入れないと言うことがあげられます。
また保育園に入れないと聞くけど、どうすれば良いの?などや、保育園に預けるにはどうすれば良いの?などと、保育園に預けてからの悩みよりも、保育園に入る前の悩みが多数を占めます。
まず、保育園について確認しましょう。
保育園は、保育所の1つです。保育所は、保育園・小規模保育園・認定こども園に分かれます。
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小規模保育園の保育時間や保育内容は園長の方針により、異なります。0~2歳児が対象です。
認定こども園は幼稚園と保育園の機能をあわせもった幼保連携型です。
0歳から6歳児が対象です。
保育園は2種類あります。
認可保育園と認可外保育園です。
また、公立と私立がありますが、民営化が進み2008年には私立の数が上回りました。
公立か私立かの区分は経営が国や自治体か、企業や学校法人かというだけです。
認可か認可外かの区分とは関係ありませんので、保育園選びの時に気にする人はあまりいません。
認可保育園とは、国の基準を満たしていると国から認可されている保育施設のことです。
公的な補助がありますので、保育料は世帯収入により変わります。
保育料の設定は各自治体が行います。入園は、各自治体へ申し込みます。
ピンポイントで1か所の申請をするのではなく、数か所の園を希望します。
随時申込は出来ますが、4月入所の募集締切は、11月頃から始まります。
期日は各自治体により異なります。
認可外保育園とは、国からの認可を受けていない保育施設のことです。
保育料は園によって変わります。認可保育園より、高めの設定です。
申し込みは園に直接行ないます。認可外保育園の中には認証保育園というものがあります。
認可には至らないけれども、自治体からの補助が出ている園です。
保育料は少し安くなります。
待機児童問題でお悩みの方必見!最短で保育園に入所する方法
保育園の待機児童とは、認可保育園に入れない子どものことです。
保育園の入園は点数制です。
点数の多い順に入れるようになっています。点数や項目は自治体により異なりますが、基本的には似たような内容のようです。
神奈川県座間市の点数が分かりやすかったので、参考までに記載します。
項目 | 詳細 | 基準点 | |
家庭外労働 | 家庭外労働 | 1か月64~170時間 | 24~35 |
家庭内労働 | 自営業(主宰) | 1か月64~170時間 | 24~35 |
自営業(協力者) | 1か月64~170時間 | 14~25 | |
内職 | 5 | ||
傷病障害 | 傷病 | 通院、安静、緊急入院 | 22、35、50 |
障害 | 障害の程度 | 20、25、30 | |
妊娠・出産 | 20 | ||
親族の介護 | 同居 | 障害等の程度 | 15、20、25、30 |
別居 | 障害等の程度 | 10、15、20、25 | |
災害 | 復旧に当たっている | 50 | |
就学 | 在学中 | 15 | |
求職活動 | 求職活動 | 生計中心者 | 36 |
上記以外 | 1 | ||
短時間勤務だが入所後増加 | 5 |
当然ながら、1か月の勤務時間が長い方が点数は高くなります。
表以外に調整項目というものがあります。
・ひとり親家庭 54、
うち内職13、
うち求職中16
・生活保護世帯で休職中 5
・虐待やDVなどの社会的養護必要 54
・産休、育休、介護休終了で職場復帰 10
・上記以外の理由で保育所を一時退所したが、同一保育所へ復帰希望 10
・保育士として認可保育所で就労(内定) 10
・兄弟姉妹が同一の保育所利用希望 10
・第三子以降 5
・小規模保育事業や地域型保育事業卒園児 10
・認可外保育施設利用 10
認可保育園に落ちた時に、上記項目で誰にでも実行できる事柄は、認可以外の保育所に預けることしかありません。
認可保育園と認可外保育園では保育料に差があるため、認可保育園を希望するのが普通です。
待機児童や保留児童は認可保育園に入れない子どもたちのことです。
認可保育園に落ちても、小規模保育園や認可外保育園へは、入れるようです。
ただ園によって保育料や保育内容や質などの違いがあるので、預ける前に見学は必須です。
急増する子育てを保育園任せにする家庭!
離乳食、トイレトレーニングなどのママが苦労することを保育士は見事にこなしてくれます。
保育園に子どもを預けていると、子育てを保育園任せにしていると言われてしまう部分は確かにあります。
子育てをしてないのではないかと言いたくなる親もいるようです。
保育園は大事な子どもを預けるところです。
通常、朝は子どもを連れて行き、保育士へ挨拶をします。
でも中には1人で登園してくる子がいるそうです。
園の前で子どもを車から降ろし、そのまま出勤してしまうのです。
たっぷり水分を含んだままのオムツをつけたまま登園する子や、朝ご飯を食べないでくる子もいるそうです。
そう言った極端な家庭は、そうそうありません。
普通の家庭では、子育てをすべて保育園任せにはしません。
子どもに一番影響力があるのは、その子の親です。
フルタイムで働いていても、子どもが一番長くいるのは家庭です。
睡眠時間を考えると親より保育士と接する方が長いと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも寝ている時間は大事です。
子どもが眠りに落ちる前にそばにいたり、夜中に目を覚ました時に横を見るとママが寝ていたり、それだけでも安心感を与えることは出来ます。
日本ではまだ保育園を利用することに対して「子どもがかわいそう」「子どもが小さいのに働くなんて」「子どもより自分が大事なのね」と言われることがあります。
フランスでは逆にママが自宅で子育てをしていると「ママだけなんて子どもがかわいそう」と言われるそうです。
ちなみにノルウェーでは2009年から、ドイツでは2013年から全ての子どもに保育所に通う権利が認められました。
乳幼児の面倒を家庭内だけで見ることは、親が地域で孤立することや、仕事をしないことで貧困に陥る可能性が高いことから、1歳から保育所へ預けられるようになりました。
育児休業制度が整備されているので0歳児は、どの家庭でも家庭内だけで見ることが出来るからです。
韓国では2004年から親が働いていなくても保育所が使えるようになりました。
ただし、韓国でも日本のように待機児童が大きな問題となっています。
上手な子育てとは何なのでしょう?!
「上手な子育て」をネットで検索すると「親の育て方で、子どもの一生が決定されてしまう」なんて言葉も出て来ます。
本当でしょうか?
それは、今の自分はどうやって出来たかを考えてみれば分かります。
確かに親の影響は大きいです。でも、自分で色々見聞きして、動いて、他人とのコミュニケーションで悩みながら、今の自分を作り上げたのではないでしょうか。
そもそも、完璧な人間なんていませんよね。
いくつになっても悩みはあるし、至らない部分はあります。
親になったからと言って、完璧な親にはなれません。
育児は育自と言うように、親とは子どもと一緒に成長していくものです。
そう考えると、上手な子育てというのは、たくさんの人と関わり合う環境を作ってあげることかもしれません。
子どもが親も他人も自分も人であると気付けるように、親だけではなく、たくさんの人から良い影響を受けられれば、子どもは自然と良い方へ取捨選択が出来るようになるのではないでしょうか。
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